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【オペラあらすじ】エウゲニー・オネーギン

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こんにちは、ソプラノ歌手のミミです!

今日は、チャイコフスキー作曲のオペラ『エウゲニー・オネーギン』(1872年初演)について

少しご紹介します♪

  

チャイコフスキーは、素晴らしいバレエ音楽の作曲で皆さんご存知だと思います(白鳥の湖、くるみ割り人形、眠れる森の美女など)

オペラも、バレエ音楽に勝るとも劣らず、濃厚なミルクティーのように、エレガントで、ロマンチックで、チャイコフスキー!!!という雰囲気に満ち満ちています。

ぜひ体感して頂きたい作品のひとつです。

原作者は、アレクサンドル・プーシキンです。読んだことはないけれど、名前は聞いたことがある、という方は沢山いらっしゃるのではないでしょうか。

ロシア近代文学の基礎を築き、現代ロシア語を確立したと言われています。それまで皇帝に捧げる詩のために用いられていた古典的文体と会話の境を上手くまとめました。現在読み書きされているロシア語は、プーシキンが整備したものなのだそうです。

そして、この『エウゲニー・オネーギン』(1825-1832に執筆)は、とても重要な韻文小節作品で、ロシアの文化、生活をを包括的に描いた作品として「ロシア生活の百科事典」とも言われています。貴族の事も、農民の生活も描いています。

プーシキンのすごいところも、「エウゲニー・オネーギン」の補足もしたいですが、この辺にして、次にお話の中身を見ていきましょう!

  

【オペラあらすじ】エウゲニー・オネーギン

(主な登場人物)

エウゲニー・オネーギン  貴族だが、父親も亡くなり、叔父の遺産で生活。社交界に飽きて田舎で暮らしている

タチアーナ  物語のヒロイン。田舎の地主の娘

レンスキー  オネーギンの友達

オリガ  タチアーナの妹、レンスキーの婚約者

フィリッピエヴナ  タチアーナとオリガの老乳母

  

(物語)

本や空想の世界が大好きなタチアーナは、レンスキーに連れられて来たオネーギンに一目で心惹かれます。そして、手紙を書き、乳母のフィリッピエヴナに届けて欲しいと託します。

しかし、オネーギンはタチアーナに好意を抱きながらも冷酷な態度で返事をします。そして、このような事を他人が認めてくれる事は少ないので慎むようにと忠告されます。(※この当時、母親の許可なく女性が男性に手紙を書くことは禁止されていた。破廉恥な事だったのです!!)

さて、タチアーナの命名祝いの日(キリスト教の聖人の名前をもらう、誕生日祝いのようなもの)のお祝いに、レンスキーとオネーギンがやってきました。周りの村人たちが、よそ者であるオネーギンの陰口をするので苛立ったオネーギンは、オリガをダンスに誘ってレンスキーを挑発します。自分をこの場に連れてきたレンスキーに対して八つ当たりです。友達であった二人ですが、喧嘩は収まらず、決闘をする事になります。

夜になり、立ち合い人の見守る中、ピストルによる決闘の結果レンスキーは亡くなります。オネーギンは後悔し、この地を去っていきました。

時は経ち・・・

放浪したのち、戻ってきた社交界でも気を紛らわす事の出来ないオネーギンでしたが、親戚のグレーミン公爵の舞踏会でひときわ美しい女性を見つけます。彼女は、かつて自分が拒絶したタチアーナで、今は公爵夫人となっていたのです。

後悔するオネーギンは、舞踏会場を去るタチアーナを追います。応接室で二人きりになり、タチアーナはかつての思いを蘇らせ苦悩しますが、愛を語るオネーギンに永遠の別れを告げ去るのでした。

(終わり)

  

【オペラ】エウゲニー・オネーギン

とってもかんたんなあらすじ解説でしたが、なんとなくストーリーは分かったいただけましたか??

オネーギンは身勝手な奴だな、と女性としては思うのですが(笑)、彼は彼の悲しみや苦しみが単純なものではなく重く影をひそめている事を感じます。

さて、この物語についての感想はそれぞれだと思いますが、チャイコフスキーが描いた音楽がどなようなものになったのでしょうか。

タチアーナが手紙を書く興奮と愛の喜びを歌う「手紙の歌」や、レンスキーが決闘前に歌う「我が青春は過ぎ去り」などは特に抒情的なアリアで有名です。

チャイコフスキーのグッとくるところ満載の音楽、ぜひ聞いてみてください。それでは、また!

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