こんにちは、ソプラノ歌手のミミです!
本日2020年12月15日、日本は真冬の寒さでございますね~
昔(?)は、12月ってこれくらい寒かった気がするんですけどね、温暖化であんまり寒くはならなくなりました?気のせい?!
こういう肌に冬の冷たさを感じ時期、フォーカスされ、話題になるのは
ベートーベンのだいく
ではないでしょうか!
だいく = 第九 = 交響曲第九番
ベートーベンが作曲した九番目の交響曲
という意味なのです。
多くの人の心をつかんで離さない情熱的な魅力を持ったこの作品について、「だいたいは知ってるよ」と、この記事を読んでくださった方に掴んで頂けるよう、書き進めていきたいと思います!
【ベートーベン交響曲第九番】
交響曲というのは、簡単に言えば“オーケストラの曲”と捉えて頂いて良いと思うのなんですが、
そこに合唱を組み込んだのは、この第九が初でした。
「え?!第九って合唱じゃないの?」と思いますよね。
そうなんです、合唱の部分がピックアップされますが、あれは【第九】の一部分で、4楽章に分かれている中の、最後の楽章、第4楽章にあの合唱が出てくるのです~!
あの合唱にたどりつくまでに1時間ほどオーケストラのみの演奏時間があり、
その後、「歓喜の歌」と呼ばれている合唱部分にたどりつきます。
では、あの合唱がみんなで何を言っているのか、気になりますよね?!
気になりますよね?!
気にしてくださいね!笑
続いてみていきましょう~
【ベートーベン交響曲第九番】詩の内容
この詩はドイツ語です。
作詩はフリードリヒ・フォン・シラーという古典主義の代表的な作詩家です。
ヨハン・シュトラウスや、マスカーニ、ファリヤなどもシラーの詩に作曲しています。
そして、男声2パート、女性2パートの合唱と、
ソリスト(一人で歌うパートの人のこと)が、男女2人ずつの4人いるという編成です。
では、詩をご紹介します。
おお、友よ、このメロディーではないのだ!
もっと快い、喜びに満ちたメロディーに声を合わせよう。
(以上はベートーベンによる詩)
「歓喜に寄せて」 詩:シラー
歓喜よ、神々の火花よ、天井の楽園から来た乙女よ!
我々は火を飲んで足を踏み入れる、崇高で聖なるあなたの場所へ!
★あなたの魔法が再び結びつける、時が激しく分断してしまったものを。
★あなたの柔らかい翼のもと、すべての人は兄弟となるのだ。
大いなる成功を成し、一人の友となり、優しい女性を得た者は、歓喜の歌に合わせるのだ!
☆★そう、この地上でひとつの魂しか自分のものと呼べない者も、歓喜の歌に合わせるのだ!
☆★それが出来ない者は、この集いから泣きながら去るがいい。
全ての存在は、自然の乳房から歓喜を飲む。
善人も悪人も、バラの足跡をたどる。
★自然は口づけと葡萄酒と、死の試練を受けた一人の友を与えた。
★虫にも喜びが与えられ、天使ケルビムが神の前に立つ。
太陽が、広い大空を飛翔するように喜ばしく、
兄弟たちよ!己の道を走れ、勝利に向かう勇士のように楽しく!
☆★抱き合え、何百万もの人々よ!この口づけを全世界に!
☆★兄弟たちよ!星空の上に、愛する父(神)が住んでいるに違いない。
★低くひれ伏すか?何百万の人々よ。
★創造主を予感するか?世界よ。
★星空の彼方に創造主を求めよ!星々の上に住んでいるに違いないのだ!
【ベートーベン交響曲第九番】
詩の内容はいかがでしたでしょうか?!
熱いですよね、なんだか。感じて頂けますでしょうか。
★は合唱、他はソリストのパートを。大体ですが表しました(重なっている部分もあるので)何を言っているのか、なんとな~くでも分かってもらえたらいいかと思います。
最初の、ベートーベンの書いた詩の部分は、第四楽章の始まりのバリトンのソロの部分の詩です。
詩の内容を補足しますと、
●「火を飲んで」というのは、情熱に溢れて、という意味だと思って頂ければと。
●あと、「星々の上に父が住んでいる」とかは、自分のお父さんではなくて、キリスト教での世界を創造した全知全能の唯一神のことを「父」と表します。だから、神様の事です。
簡単ではありますが、これがベートーベンの第九の合唱の詩です。
純粋な心が抽出されたような音楽、これでもかという力強い情熱で書き続けた、作曲家ベートーベンのアニバーサリーイヤーが、この2020年であったというのは
わたしには、まさに「あなた(神)の魔法 Deiner Zauber」だと思っています。
人類が己を見つめ直し、愛という言葉では真に表しきれない思いを思い出させるようなベートーベンの音楽からのメッセージを
「Deiner Zauber」を
一人でも多くの方が感じで頂けますように。
クラシック音楽が、より多くの人の、喜び、楽しみ、癒しとなりますように。
それでは、また!