こんには、ミミです。
先日から、ビゼーのオペラ『カルメン』の解説を続けています。
今日からは、【カルメン】に登場する特に有名なアリア(歌)を解説していきますよ~。
なんとなく聞いたことのある曲の意味を知ると、新たな発見があったり、疑問が生まれたり、更にオペラ・クラシック音楽が深められます。
一緒に楽しみましょうね!
【有名な曲】恋は野の鳥(ハバネラ)
オペラ『カルメン』でカルメンが登場するシーンで歌われる、とても有名な歌です。
タバコ工場の前の広場に兵士やタバコ工場で働く女たちがざわざわしている中、カルメンが戻ってきます。
魔性の女、カルメン。男たちは、「いつ愛してくれるんだい?!」というコーラスのあと、アリアが始まります。
(歌詩)
あんたたちをいつ愛するかって?そうね、わからないわ 明日かもしれないし、今日でないことは、確かよ。 ①愛は気ままな小鳥、誰も飼い慣らせない 呼んでも、嫌だと思ったら無駄なこと 脅しも祈りも役に立たない おしゃべりな男と、もう一方は無口な男 私はもう一方を選ぶの 彼は何も言わないけど、私のお気に入りよ ※サビ 愛はジプシーの子供、掟なんて知らない あんたが私を好きじゃなければ、私はあんたが好き あんたが私を好きなら、とっても気を付けてね! ②あんたが捕まえようとした小鳥は、羽ばたいて逃げる 愛は遠く、あんたは待つ 待つのを辞めたら、そこよ あんたの周りを飛び回り、やって来ては去り、またやってくる 捕まえたと思ったら、逃げられて 逃がしたと思ったら、愛の方が捕まえてる! ※サビ
こんな内容の歌です。
カルメンはジプシーです。今は、ロマと言わなくてはいけないのでしょうか。
占いをしたり、固有の音楽や舞踏文化をもっているので、ヨーロッパの多数派民族から見ると、ミステリアスな存在だったのでしょうね。
とてもとても魅力的な曲です。
オペラ全体を通して、カルメンの発言は「自由、誰の言う事もきかないわよ」というポリシーが貫かれていますが、このアリアはまさにその事が集約されているのだと思います。