こんにちは、ミミです!今回から、モーツァルト三大オペラの1つ『ドン・ジョヴァンニ』の解説をしていきます。
好色な騎士のドン・ジョヴァンニをめぐって、個性ある女性たちが翻弄され、ジョヴァンニを追いかけまわします。“ダークコメディ”と表現されている記述もありますので、喜劇なのですが、最初の場面で騎士団長が殺されたり、音楽もコメディーの枠には収まらないドラマティックな作品です。
真面目に観なくてもいいけれど、どうも真面目に観て引き込まれてしまう・・・そんな⒮買う品かなと私は思います^^
では、登場人物から見ていきましょう!
オペラ【ドン・ジョヴァンニ】登場人物
◆ドン・ジョヴァンニ (D.G.)
主人公の騎士。各地で女性と関係をもっては従者に名前を記録させている
◆レポレッロ
D.G.の召使。主人が酷いので仕事を辞めたいと思っている事多々
◆騎士団長
↓アンナの父。娘を助けようとしてDGに殺されるが亡霊となって出現する
◇ドンナ・アンナ
↑騎士団長の娘。夜中にDGに襲われ、殺された父の復讐にDGを追いつめる
■ドン・オッタ―ヴィオ
アンナの婚約者。ちょっと頼りない…
◇ドンナ・エルヴィーラ
DGと結婚するつもりが逃げられたので、追いかけてきた。パワフル!
◇ゼルリーナ(ツェルリーナと表記が多いがイタリア語発音はゼルリーナ)
結婚式の日にDGに誘惑されてついて行ってしまう村娘…要領がいい
■マゼット
↑ゼルリーナの結婚相手。踏んだり蹴ったりな目に…
オペラ【ドン・ジョヴァンニ】あらすじ
ある晩、DGは騎士団長の家に忍び込み、ドンナ・アンナの部屋へ。アンナは許嫁のオッタ―ヴィオだと思って部屋に招き入れてしまうが、別人だと気づき助けを求める。娘の危機を救うべく騎士団長が現れるも、DGに殺されてしまう。復讐に燃えるアンナと、それについて行くオッタ―ヴィオ。(暗い中で起こったことなので、まだDGにが犯人とは分かっていない)
ドンナ・エルヴィーラは、結婚を約束したDGを探し回っている。偶然に遭遇するも逃げられる。ゼルリーナがDGに誘惑されている場面では、彼女を助けもする。レポレッロから、あなたは騙されているのだと聞かされるが、最後までDGを改心させたいと愛する故に思っている。
ゼルリーナとマゼットの結婚式、村人たちの宴の最中にDGが通りかかる。二人の結婚を祝福するも、狙いはゼルリーナ。自分の城で祝おうと言って全員を招き、ゼルリーナを一人にしたところで誘惑をする。マゼットは結婚式の日に居なくなる花嫁に怒るも、ゼルリーナに丸め込まれ、よりを戻す。
DGの前に亡き騎士団長の石像が現れ、DGは彼を晩餐に招く。招待された石像はDGに悔い改めるよう迫るが受け入れないので、悪魔の声の聞こえる中へDGは引きずり込まれていく。
オペラ【ドン・ジョヴァンニ】あらすじ
いかがでしたでしょうか?だいたいの内容を見ると、どこが“コメディー”なのだろう・・・結構なホラーではないかと思われるかと思いますが、
各女性たちの言い分や、行動を見ていると、どのキャラクターにもツッコミどころ満載です。でも、どの人物もが真剣なのです。自分の目的に向って走っています。
村上春樹さんの「騎士団長殺し」は、このオペラの登場人物が象徴的に出てきますよね。小説のファンでまだ『ドン・ジョヴァンニ』をご覧でなかったら、ぜひ聴いたり、映像で見たりして頂きたいと思います。小説へのイメージも深まり、更に楽しめるようになるのではないでしょうか!
さて、次回からは、各幕ごとにオペラを解説していきます。
それでは、また!!