こんにちは。
先日から、モーツァルトのオペラ『魔笛』を解説しています。今日は、パパゲーノのアリア(歌)を紹介します。
パパゲーノは “鳥刺し” という鳥を捕まえる仕事をしています。古くからヨーロッパにある職業で、イソップ童話にも出てきたりするそうです。鶏のお刺身ではないですよ。。はいはい。と。
『魔笛』のお話自体をまだよく知らないな、という方は、以下をご覧頂ければと思います。
【魔笛のCD全曲版(=ノーカット版)大スター勢揃いな豪華なキャスト】
Das vogelfränger bin ich ja
俺は鳥刺し、いつも陽気に、ハイサ、ホプササ!(掛け声) 国中皆が知っている、若い人も年寄りも おびき寄せるのも、笛を吹くのも得意だよ。 いつも陽気で元気なんだ。鳥はみんな俺のもの 若い女の子を捕まえる網が欲しいよ。 そしたら、沢山捕まえるんだ。女の子はみんな俺のものだ。 女の子がみんな俺のものなら、砂糖をあげるよ。 好みの子には、特にすぐにね。 彼女が優しくキスしてくれたら、奥さんにして、俺は彼女のものだ。 俺の隣で子供の様に寝かせてあげるよ。
パパゲーノの自己紹介的なアリアです。パパゲーノにとって甘いお砂糖はとっても大切なものなんでしょうね。
“ich bin” は、ドイツ語の “私は” という意味です。この曲では「おいら」と訳されることが多いと思います。「僕」「おれ」などニュアンスが変わりますね。素朴な雰囲気を出すために「おいら」と使われるということかなと思います。お好きな様に感じて頂ければと思います。