こんにちは、ミミです。
今回は、オペラ『椿姫』の詳しい解説をしたいと思います。
には、とても簡単に内容を書いています。
ぜひご覧ください♪
オペラ【椿姫】第一幕
(舞台はヴィオレッタのサロン)
人々と談笑するヴィオレッタ、フローラと公爵、客人たちも加わる。
フローラはヴィオレッタの体を気遣うが、ヴィオレッタは「みなさん楽しみましょう。こうしていたいの。薬で辛さを抑えているわ」と。そしてコーラス:「楽しむことが長生きの秘訣さ」
ガストーネから、アルフレードがヴィオレッタに紹介される。宴の準備が整い、ヴィオレッタが席へ促す。
ヴィオレッタ:「皆さま、宴の席へ。すべての心の扉を開きますわ」。コーラスは「酒こそが悩みを忘れさせてくれる」と応える。
アルフレードがヴィオレッタの体を気にかけていると話題になり、ヴィオレッタは「男爵は気にもしていないわ」と言われて気に入らない様子。ガストーネが盛り上げようと男爵に楽しい詩をと勧めるが拒否、代わりにアルフレードが求められ「インスピレーションが浮かばないな」と言うが、ヴィオレッタも聞きたいと言うので歌うことになる。コーラス:「そうだ、詩人に注目しよう」
(★ここで歌われるのが、あの有名な『乾杯の歌』。「愛の杯を交わし、楽しい時を分かち合おう」という内容です。詳しい解説はこちらをクリック★)
他の部屋から音楽が聞こえ、ヴィオレッタがダンスをしに行きましょうと客人たちに。急に具合の悪くなったヴィオレッタ、全員が「まただ!一体どうしたらいいんだ?」と戸惑うも、促されて人々はダンスルームへ先に向う。
部屋に残ったヴィオレッタは鏡に映る自分の蒼い顔の眺める。残っていたアルフレードに気付く。アルフレード「体を大切にしてください。あなたが僕のものになれば守って差し上げるのに。誰もあなたを愛してはいない、私以外は」と語るも、ヴィオレッタは真に受けず笑っている。
アルフレードが一年前から愛していたと歌うが、ヴィオレッタは友情だけ受け取るわ、と返す。
アルフレードが去ろうとすると、ヴィオレッタは胸に刺した花を渡す。花が枯れてしまった時に返してもらう為に、と。明日会いましょう、という印なのです。喜ぶアルフレード。
ダンスから戻ってきて、コーラスは「夜が明け始めた、そろそろ帰らなくては。また再び楽しむために」と歌い、去っていく。
一人になったヴィオレッタが、自分の中に生じた今までにない愛を感じるも、自らそれを打ち消し、パリという人の砂漠の中で孤独に生きる自分は、自由に快楽を求めて飛んでいくしかないのだわ!と歌っています。
(★ここで歌われるアリアも大変有名な一曲です→有名な曲「花から花へ」の解説★)
オペラ【椿姫】第二幕
(パリ郊外の家。ヴィオレッタとアルフレードは一緒に暮らしている。)
アルフレード「3か月が過ぎた、彼女の落ち着いた幸せそうな姿を見ると僕は天国に居る様だ」と歌う。(★アルフレードのアリア)
そこへヴィオレッタの女中のアンニーナが帰ってきた。どこへ行っていたのかと聞くと、パリへ持ち物を売りに行っていたと返す。驚くアルフレード、ここでの生活にはお金がかかるのでヴィオレッタが財産を少しずつ売っていたことに気付かなかった自分に悔やみ、「まだ策はある、ヴィオレッタには内緒にしてくれ。パリに行ってくる」と出かけていく。
ヴィオレッタのところにフローラから今夜のパーティーの誘いの手紙が来た。秘密にしていたが、この住処もバレているようだ。
次に、ヴィオレッタを訪ねて、アルフレードの父親のジェルモンがやってきた。
この場所の贅沢な様子をなじりながら、息子のアルフレードがヴィオレッタの魅力に取り憑かれて、自分の財産で間違ったこの生活をしていると思っている。
実際はヴィオレッタがお金を工面しているので、ジェルモンの失礼な言葉にに怒りながら、それを証明する証書を見せると、ジェルモンは納得する。そして、その心がけに見込んで、ひとつ犠牲になってほしいと申し出る。
アルフレードの妹が結婚するのだが、兄のアルフレードが高級娼婦のヴィオレッタと暮らしている事が原因で破談になりそうだから、一生の別れをしてほしいと。
拒むヴィオレッタに迫るジェルモン、男は移り気なもの、それがなくなったら虚しさしか残らない、天から祝福された結びつきではないのだから儚い夢は捨てなさい、と。
苦悩するヴィオレッタ、「一度堕ちた女には立ち上がることも許されないのの。清らかなお嬢さんに、あなたの為に一筋しかない光を犠牲にした女が居た事を伝えてください」「私との思い出を彼が悪く言わないよう、私の犠牲があったことを知ってくれるように」とジェルモンに話します。「強くなれるよう、娘として抱きしめてください」と二人は抱き合う。
ジェルモンは、死をも宣言するヴィオレッタにに、きな犠牲だと分かっている、あなたの寛大なあなたには、天が必ず恵みを授けてくれる、生きてください、と励まし、互いに「さようなら、幸せに」と去る。
(最初は勘違いから不穏な雰囲気でしたが、ヴィオレッタの犠牲に感謝し、互いに分かり合ってさよならを言う形になりました)
ヴィオレッタはアンニーナに手紙を渡し、すぐ出発するようにと言います。
アルフレードが帰ってきて、手紙を書いているところを見られて動揺するヴィオレッタ。アルフレードは、父が来ている様で会ったら気に入るはずだと話します。ヴィオレッタは、突然に会いたくないから席を外させてもらいたい、あの花の中に私は居て、いつもあなたの側に居るから愛していてね、と言って部屋を去る。
ヴィオレッタの様子を心配しつつも、彼女の愛に喜んでいるアルフレード。パリでは財産の処分を止められるよう手配もしてきた、夜も遅いので父も来なさそうだ、と寛いでいる。
そこに、使いの者が手紙を持ってきた。ヴィオレッタからだ。中を開けて、驚き、打ちひしがれ、泣く。ヴィオレッタから別れの内容が書いてあったのだ。
そこにジェルモンがやってきて、家族の元に帰ってくるのだ、故郷プロヴァンスの海と大地がを思い出すのだ、と歌う(★これも注目のアリアです)
しかし、アルフレードの耳にはその言葉は聞こえてはいません。裏切られたと感じて復讐を叫び、テーブルの上にあったフローラからの宴の招待状を見て、ヴィオレッタはパーティーに行ったんだと気づき、追って家を飛び出して行きました。
(純粋で、のんきな田舎の貴族のお坊ちゃま・・・生活費がどうなってるかって、三か月もしないと気づかなかったのかいな!と突っ込みたくなってしましまいますが、貴族とは、そんなのものなんでしょうね汗。一般人の感覚では計り知れないことですが、そんな突っ込みもしながら楽しんで頂ける二幕ではないでしょうか)
(つづく)