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オペラ【椿姫】解説2

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オペラ『椿姫』の解説をしています。この記事は、

登場人物・あらすじ  /  オペラ『椿姫』解説1

の続きとなっております。まだお読みでない方は、ぜひそちらを先にご覧いただければと思います^^

  

では、第2幕のつづきです。

(フローラのパーティ―。華やかな場面)

今日はヴィオレッタとアルフレードもお招きしましたよ!と言うフローラに、彼らは別れたから今夜は男爵と来るのですよ、知らなかったのですか?と侯爵。でも昨日まで仲良かったよ、と医者は言う。みんな一体どうしたのだろうと思っている。

ジプシーの踊り子達は、「手相を読んで、星に問いかければ分からない事は何もない」と、フローラと侯爵を占う。ちょっといさかいになりそうだったが、コーラスは「過去は忘れて、今宵楽しもう」と歌う。

男たちは闘牛士の仮装で現れ、盛り上げる。歌われるのは勇ましい闘牛士が5頭の雄牛を倒して愛する女性を得る素敵な物語。しかしそんな事は関係ない、「ここに居る方々は騒げばよい!宴を楽しもう!」という結論。

他の客人達コーラスは歌う「楽しくやろう!試してみよう、ギャンブラー達のために」

それぞれにパーティーを楽しみ、賭けを始めるテーブルもある。そこにアルフレードがやってきて、賭けに加わった。

ヴィオレッタが男爵と現れ、フローラ達は一体どうなっているのかと尋ね、こっそり話している。

アルフレードは賭けに勝ち続けている。「今日は稼いで、ある夫人と田舎で暮らすための資金にするんだ」と言い、周りからヤジが飛ぶ。腹を立てた男爵は、アルフレードに挑み、何度も勝負するも、今日のアルフレードはとてもツイている!

食事の準備が整ったので、戦いはまた後ほど!という事になり、部屋には誰も居なくなる。

  

  

ヴィオレッタに続いてアルフレード、誰もいない部屋で会う約束をしていた。

ヴィオレッタは、賭けをして全財産を失うかもしれない、見ているだけで恐ろしい、こんな事を辞めて、ここからすぐに去って欲しいと告げる。

アルフレードは、パトロンを失うのが怖いんだな!とヴィオレッタをなじります。

神聖な誓い(=父ジェルモンとの約束)をしたからもう関わらないで欲しいと言うヴィオレッタに、アルフレードは(神聖な誓い=)他の男と愛を誓ったのだと勘違いし、ドゥフォールの事か?と怒り、大声でみんなを呼んで部屋に集め、

アルフレード「みなさん、証人になってください。この女性をを知っていますね?全財産を売って愛に捧げ、惨めで盲目な僕は全て受け入れてしまった。でも、汚名を晴らすんだ」と持っているお金をヴィオレッタに投げつけました。

驚く一同、気絶するヴィオレッタ。

コーラス「なんと恐ろしい、ヒドイ事をするんだ。ここから出ていけ」

父ジェルモンが現れる「婦人にそんな事を言うなんて、何たる恥さらし!彼女の誠実さを知っているが、残酷にも、今は黙している事しかできない」と、葛藤している。

アルフレード「嫉妬と失恋に、なんて事をしてしまったんだ。自責の念に苛まれる」と悔やむ。

男爵「彼女にそんな仕打ちをして、みんなを敵に回したぞ。見返りを受ける事になる」

ヴィオレッタ「アルフレード、私の愛がどれほどか、あなたには分かるわけないわね。死んでもあなたを愛し続けるわ」

コーラス「なんと苦しんでいるのでしょう。でも涙をぬぐって、みんなあなたの仲間です」とヴィオレッタに寄り添う。

  

  

大騒ぎになってしまいましたね。自暴自棄になったアルフレード、まさか自分の父親の願いでヴィオレッタが離れていったなんて思いも依らないでしょう。

本当はお互いを思い合っているのに、一緒に生きる事が許されないなんて、観ていて心苦しくなります。。。

さぁ、次はクライマックスです。

  

オペラ【椿姫】第3幕

  

(ヴィオレッタの寝室)

結核がすすみ、ヴィオレッタはとても弱り、起き上がるのも助けが必要な状態。側に居るアンニーナに水を飲ませてもらう。

医者がやってきた。「気分はどうですか?」と聞かれ、「体は辛いけれど、信仰が助けてくれているから心は穏やかです」とヴィオレッタ。

帰り際に、「ここまで結核がすすんでは、もってあと数時間でしょう」よアンニーナにそっと伝えていった。

今日は謝肉祭のお祭りの日、残っているわずかなお金の半分を貧しい人に分け与えるようにアンニーナに持って出ていかせる。

部屋に一人になったヴィオレッタは手紙を取り出した。父ジェルモンから以前来たもの。

“あのパーティーのあと、アルフレードと男爵は決闘をし、男爵は負傷したが回復に向かっている。アルフレードには、ヴィオレッタの苦悩を伝えたので許しを求めに行くはずです、あなたの幸せを願っている”という内容。

「もう遅いいわ!」嘆き悲しむヴィオレッタ。待てども、待てども、来ない。自分の姿はかつての輝きを無くし、失っていく悲しみに、神に許しを請う。そしてこの手紙だけが心の慰めだった。

窓の外から、祭りの賑わいの声が聞こえてくる。

  

 

アンニーナが急いで入ってきた。「奥様!驚かないと約束してください!心の準備をして頂きたいのです、思いがけない喜びに!」

この言葉に、アルフレードが来たのだと分かったヴィオレッタ。すぐに部屋に通されたアルフレードは自分と父の許しを請い、もう何者も離す事は出来ないと二人は抱きしめ合う。

ヴィオレッタは、彼が戻った御礼を言いに教会へ行きましょう!と、アンニーナに手伝ってもら着替えようとするも、弱りすぎていて上手くいかなで苛立つ。

アンニーナは医者を呼びに向かった。

ヴィオレッタ「あなたが戻っても私を救えないのね。こんな若さで死ぬなんて、、私たちの愛になんて悲しい終わりが待っていたのでしょう」

アルフレード「君の悲しみは、僕を死に追いやる」

父ジェルモン、医者のやってきた。

ヴィオレッタはジェルモンに「遅すぎました。でも感謝します」、医者には「見てください、私は親しい人たちに囲まれて死ねます」と話す。

ヴィオレッタはロケット(開くと肖像が描いてあるアクセサリー)を取り出し、アルフレードに渡し、「あなたに心を捧げる女性が現れたら結婚してくださいね、そして、天からあなたたちの幸せを祈っている者からの贈り物だと渡してください」と伝える。

全員が悲しむ中、突然、ヴィオレッタは「生気が戻った!不思議だわ!あぁ生きられるんだわ!嬉しい!」と言って倒れる。

全員の「なんという悲しみなのだ」

(おわり)

  

  

なんと悲しい結末なんでしょう。。

病に蝕まれても貧しい人々に施し、神様への信仰を貫き、死の直前でも愛する人の幸せを願う、心の美しい清らかな女性であった事が表現されている第三幕だったと思います。それなのに、自らの望みは叶えられないで若くして死んでいく、というのは、心居た堪れない、最高に悲劇的で、人々の涙を誘いますね。

そして、この物語を更に劇的にするヴェルディの音楽が加わり、不屈の名作と言われるのでございます。1幕ずつでも是非ご覧頂き、オペラの世界を楽しんで頂きたいです。

この解説がお役に立てたら幸いです。

それでは、また。

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