こんにちは、ミミです。
先日、とても久しぶりにオペラを観てきました。
私の場合は“勉強”として行っているのですが、今回は師匠の指令もあって、声の響いていく先などを感じること!と言われて、そういう部分に集中してみてきました。すると、歌い手によって、全然違う!!!と気づくことができました。(今更ですみません笑)
などなど、今回気づいたこと、歌手でなくとも役に立てて頂けるのではと思い、綴ってみます^^
★私が今回観てきたオペラはこちら 新国立劇場のフィガロの結婚です★
幕間に、後ろの席の方のこんな声が聞こえてきました。
「字幕をみてるけど、ストーリーがよく分からないな」
!!!
この日の演目は、モーツァルト作曲の『フィガロの結婚』です。私のブログやYoutubeで解説していますので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
とてもメジャーな作品で、なんとなく興味を持っている方、名前を知っている方も居て、「よし、見にいってみよう」と初めてのオペラ鑑賞にドキドキしながら行かれる方もいるのかと想像します^^
しかし、いざ観に行ってみると、「話がなんだかよくわからなかった(モヤモヤ)」となってしまう方が結構いらっしゃるのかもしれないと思いました。
フィガロの結婚はじめ、オペラって、正直、大した内容の話じゃないと思うのです^^; だけど、誰が誰を好きだけど、色々な理由(これまた過去にさかのぼらないと分かりにくいとか)が関係してきた吏、それが理由で裏切って、でも何かしらの真実が露見して(例えば、敵だと思っていたら生き別れた親だったとか)、そして大どんでん返しが起きて・・・などなどなど、なんだか個人的な細かいことでごちゃごちゃしてて、エンディングに至るまでどういう経緯だったか、全部把握しないと納得するところに収まらないので、一筋縄ではいきません。説明するのも結構複雑になってきます。
だから私の解説も、何かと長くなります。
しかし、ネット上で溢れている“あらすじ”だと細かい大切なことが網羅しきれていないので、「予習したぞ!これで大丈夫だ、楽しめるな」と、いざオペラを観にいってみると結局「あれ?どこがどのシーン??事前勉強したのに、よくわからなかった」という事態が起こってしまうのかなと思います。
なんでそう思うのか、そもそも私が、その当事者でした!オペラ解説を始めたのも、“あらすじ”を知っているだけでは、実際は謎が多すぎて、全訳をちゃんと読まないと意味がわからない!という実体験があるのです。
それがベースにあって解説をしています。でも、オペラを楽しむのに、みなさんに全訳を読んだ方がいいですよ!なんて事は言いたくありませんので、オペラを楽しむために、出来るだけ簡潔に、かつ全ての内容を理解してもらえるような解説を自分は作っていこうと心掛けて書いています。
映画を見に行くのは、結末が気になる!みたいな部分もあったりすると思うのですが、何百年と変わらない内容、セリフ、音楽を上演し続けているオペラは、映画の様に話を確認しにいくという目的ではないですよね。それもあるのかもしれませんが。
では、何をしにいくのか??
・・・
私も、何しに行ってるんだろうと初めて考えました(笑)
そして、 思う事は、
生の音楽に包まれに行く!というのがオペラの醍醐味かなと今のところ思います。
楽しみ方はどうあってもいいんですが、私の様に、色々頭で考えて理解したい方には、このような理由でオペラ鑑賞をおすすめしたいです。
CDなどで聞いても美しい音楽というだけで素晴らしいです。古今東西の歴代のスーパー歌手たちの歌声、名指揮者の軌跡を今や手軽に聞くことが出来ますが、
生のオーケストラの音、生身の人間が命を懸けて絞り出す一瞬の声、それを肌で感じにいけるというのが、劇場の楽しみではないかと思います。そして、劇場が音に包まれる感覚、五感で音楽を味わえるのだと思います。
温泉みたいなものかな・・・笑
そして、その心地よさを覚えるとオーケストラやオペラのとりこになってしまうし、回数を重ねると、同じ演目でも演奏者よって違うな、とか、自分はこういう声が好みだな、など違いを感じて自分なりの楽しみ方も出来る様になると思います。
と、いうことで、今日は私が久しぶりにオペラに行って考えたことをつぶやきました。お読み頂き、ありがとうございました!!
【youtubeにて『フィガロの結婚』の解説プロジェクト】
序曲から1曲ずつ解説をしています。
宜しければ、ご覧ください。
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