こんにちは。ミミです。
ヴェルディのオペラ『椿姫』の解説を続けています。
序曲からアリアからコーラスから、珠玉の名曲揃いのこのオペラ、
今回はドュエット(二重唱)に焦点を当ててご紹介してみようと思います。
デュエット【椿姫】ヴィオレッタ&アルフレード
『椿姫』第1幕での2人の掛け合いです。
アルフレードがヴィオレッタに一目ぼれした日の事を熱く伝えますが、
ヴィオレッタは、私を避けてください、とあしらいます。
(アルフレード) 一年前からです。 幸せに満ちた様に、私の前に稲妻のごとく現れました。 その日から、私は震えながら、未知愛に生きてきました。 その愛はときめき、宇宙の鼓動 神秘的で気高く、心に苦しみと喜びをもたらすのです
1年前にヴィオレッタに出会い、その印象は稲妻の様に衝撃的なものだった、と話しています。「その愛は宇宙の鼓動~」という詩は、
この次の場面で、この言葉を受けて同じメロディーでヴィオレッタのアリアで繰り返されます。(詳しくは、【「花から花へ」の解説】をご覧頂ければと思います♪)
(ヴィオレッタ) それなら、私を避けてください。友情のみを差し上げます。 私は愛を知らない、あなたの尊い愛を受ける事はできません。 正直に申し上げますわ。 他の人を探してください、そうすれば、 私を忘れることも容易いでしょう。
愛を知らない自分のようなものに、あなたの純粋な愛は受け取るに値しない、と返しています。
しかしこの後、アルフレードの愛に心動かされたヴィオレッタは、病気の療養も兼ねて2人でパリから離れた静かな田舎で暮らし始めます。3か月後の日から第二幕がスタートします。